パウロ・ディバラのユベントスへの加入が公式HPで発表されました。
移籍金は3200万ユーロの4年分割払いで800万ユーロのボーナスが設定されています。
3週間前にディマルツィオが報じていた情報だと
・ディバラのユーベ移籍が合意か。5年契約で移籍金は38億円
2800万ユーロ+ボーナス800万ユーロ+若手の保有権400万ユーロ分だったので
保有権が無くなってキャッシュだけになったのかは今回の報道からは正確には分かりませんが
800万ユーロのボーナスは個人成績では無くチームの成績によって発生するらしいので
来季ユベントスが3冠ぐらいしないと満額にはならないそうです。
年俸は220万ユーロが5年間で10万ユーロずつ上がっていくと言う変則契約ですが
それでも5年後に260万ユーロにしかならないので
2年後ぐらいに年俸アップ&契約更新になれば逆に良い買い物だったと言えるのかもしれませんね。
これでユベントスのフォワード陣は
・テベス:ボカの会長が今季終了時に500万ユーロで移籍させようとしたけどクラブが断ったので破談。
チャンピオンズリーグ終了後に来季で切れる契約の延長交渉をするとの事。
キャリアの最後はボカに戻ると公言していますけどいつ戻るかと言う話はしていないので
寧ろ契約を延長して再来年までユーベのフォワード陣を牽引して欲しいですね。
・モラタ:移籍金2000万ユーロに見合う活躍をした事でレアルマドリードが行使する権利を持つ
来年の夏に3000万ユーロ、再来年の夏なら3500万ユーロの買戻しオプション破棄に向けて交渉する予定。
オプション破棄には800万ユーロを提示する予定で実現すればモラタ自身との契約延長交渉も行うらしい。
・ジョレンテ:契約は再来年の夏まで残っているとは言えフォワード陣の序列ではモラタに抜かれた上に
今季の内容でユベントスでは数少ない放出候補の1人になりつつある。
移籍金ゼロで獲得したとは言え放出の場合には1000万ユーロ程度の移籍金を求める予定。
プレミア、リーガ勢が関心を示しているとの噂が有り今後の補強次第では早期に話がまとまるかもしれない。
何と言っても450万ユーロの年俸を後2年払うと総額で1800万ユーロのコストが発生するのでね。
・コマン:パリの最高傑作と言われる19歳のファーストシーズンは15試合出場1ゴールとまずまずの内容。
フィジカルの弱さから中央で勝負する事を避ける傾向が有るので
成長を促すためにレンタルに出す可能性も有りそうだけど
ワールドクラスの選手から色々と吸収できる今の環境で育てるのも悪くない選択肢。
去就は第5FWまでの序列が決まってから考えても遅くない。
・マトリ:恩師アッレグリからの期待に応えユベントスに10度目のコッパイタリア制覇をもたらした功労者。
ミランへのレンタルバックが既定路線だが本人が第5FWとしてのポジションを受け入れるなら
レンタル延長を打診する可能性もある。
ただし保有権を持っているミランの監督がインザーギからミハイロビッチになりそうなので
取りあえずミランに戻ってキャンプからアウディカップまではテストされる可能性が高い気がする。
もちろん無償レンタル延長ならお値段以上確定なので個人的には歓迎。
と言った感じで来季はテベス、モラタ、ディバラまで決まっていても残りの2枠は流動的。
しかもサッスォーロのザザ、ベラルディを戻す話も進んでいるようで
ザザに関しては2週間前にディ・マルツィオが代理人の話を伝えています。
・ザザは「90%ユーベ復帰」。代理人が明かす
この夏に買戻しオプションを行使すれば1500万ユーロでユベントスの一員になれるのですが
元々350万ユーロで半権を獲得して750万ユーロでサッスォーロに半権売却しているので
獲得に必要な実費は1100万ユーロ。今なら確実に1500万以上で売れそうなので
買取りオプション行使→キャンプでテスト→第4FW候補or売却orレンタルを決めるのも悪くない。
ユーベにとっては損の無い取引なので取りあえず買い戻して欲しいですね。
ザザが加入すればジョレンテの放出話が一気に進むかもしれません。
ザザと同じサッスォーロに所属する“ミランキラー”ことドメニコ・ベラルディも
ユーベが共同保有権を持つ若手有望株の一人ですが此方はアッレグリがキャンプで試すと言っているので
サッスォーロから半権を獲得した上でキャンプの初日にはユーベに合流していると思います。
と言ってもアッレグリはトップ下ので適性をチェックしたいらしく
ベラルディのライバルはザザでもディバラでも無くロベルト・ペレイラなのかもしれません。
冬の移籍市場ではトップ下の獲得を希望していたと言われるアッレグリですが
ペレイラが急成長を遂げた事でトップ下の補強話は無くなり(ミラー紙の記事でオスカルが出ていましたけど)
レアルマドリード戦など守備の意識を高める必要が有る試合ではビダルが使われる事も増えていたので
補強ポイントとは言えなくなっていますけど「ボールを前に運べるタイプのトップ下」として
ベラルディがペレイラからポジションを奪えるのかテストする価値は十分にあると思いますね。
ペレイラを含む中盤は現状でも欧州屈指のクオリティですが
先週マドリードでメディカルチェックを通過したケディラのユベントス移籍も秒読みですし
ビダル、ポグバ、マルキージオ、ピルロ、ペレイラ、ストゥラーロ、ケディラ、ベラルディ
と言う事になれば過剰戦力のようにも思えますけどシーズンフル稼働はマルキージオぐらいだったので
怪我やコンディションを考えれば個人的には特に多いとも思わないですね。
プリマのヴィターレ君も居ますし最近はヴィツェル獲得の噂も出ていますけど
ピルロやポグバは移籍の噂が絶えないのでマッローネとロムロは数に入れないで
中盤8人体制は維持して欲しいですね。
余談ですが、恐らくCL決勝では準決勝のようにビダルをトップ下に置いて
守備時には4+4でブロックを作る4312で挑むと思うので
ビダル、ポグバ、ピルロ、マルキージオがスタメンだと思いますけど
今のユベントスの中盤6人で一番コンディションが悪いのはポグバだと思うのです。
試合後半に守備的に行く必要が有ればピルロ→ストゥラーロかもしれませんが
攻撃的に行く必要が有ればポグバ→ペレイラになるかも知れません。
ちなみに絶好調なのはビダル、ペレイラの2人ですね。
人材豊富な中盤に比べるとディフェンスラインが少々不安なので
年明けには加入が決まっていたルガーニ以外にも補強の話を進めて欲しいんですけど
全く噂が出て来ないのは盤石ならユーベのディフェンス陣は「欧州最強の盾」だからでしょうか?
今日になってキエッリーニが怪我でCL決勝を欠場する事が発表されて
先週怪我をしたバルザーリのスタメン起用が濃厚になってきましたけど
仮にバルザーリのコンディションが万全でないとするとオグボンナを起用せざるを得ない状況になるのは
キエッリーニ、ボヌッチ、バルザーリと控え組との差が大きすぎるんですよね。
最終ラインならどこでも出来るカセレスが怪我で使えないのと
オグボンナが2年間で全く成長しなかったのは誤算ですけど
右サイドバックの控えも兼ねるカセレスはともかくオグボンナは完全に放出候補ですね。
サイドバックはどこも人材なんですしユベントスに不安が有ると言っても
左エブラ、アサモア、デチェーリエ。右リヒトシュタイナー。カセレス。両パドイン。
と、一応それなりのメンバーは居るので贅沢を言ってはいけないのかもしれませんけど
150万ユーロで今年マンチェスターからやってきたエブラ伯父さんは34歳、
1000万ユーロで4年前にラツィオからやってきたリヒト番長は31歳。
両翼合わせて65歳のサイドバックは来年までだと思うので
右も左も出来そうなダルミアンとかに今からアプローチしておいて欲しい。
トリノが要求している移籍金は2500万ユーロらしいので無理をすれば今年にでも行けそうだけど
リヒトは契約を延長したばかりだしエブラも守備面での貢献は大きいので
今すぐ欲しいかって言われるとそうでもない気がします。
でも中盤の補強の量を考えるとサイドバックに資金を回して欲しいのも本音。
ゴールキーパーはイタリアの守護神スーペル・ジジ・ブッフォンが居るので不安は無いですけど
リーグ最高の第2ゴールキーパーとして全試合出場したコッパイタリアを制覇し
控え組で臨んだイタリアダービーでは鬼神の如きスーパーセーブを連発し
出番のない時でもベンチのムードメーカーとしてリーグ4連覇に貢献し続けた
聖マルコ・ストラーリに来季も第2キーパーとして契約延長を打診するのか
それともフィオレンティーナを退団しユベントス移籍が濃厚と言われているネトに第2キーパーを任せるのか
その場合ストラーリは第3GKとしての立場を受け入れずに退団してしまうのか?
ぐらいの不安は有ります。
今シーズン終了後にユベントスを去る可能性が高いのは
ジョレンテ、オグボンナ、デチェーリエ、マトリ、ペペ、ロムロ、マッローネ、ストラーリ辺りですけど
ペペとストラーリのムードメーカーとしての目に見えない貢献度を軽視し過ぎるのも
選手の入れ替わりが多そうな新シーズンに向けて良い傾向とも言えないと思うんですよね。
取りあえず明後日のチャンピオンズリーグ決勝を楽しみにして
終わってから翌シーズンに向けて移籍話に一喜一憂するのかな?
でもユーベが選手を獲得する話は既に殆ど終わっているので
誰が出て行くのかで一憂するだけだと嫌ですね。