※ロケテストの変遷と盛り上がり
JAEPOに行った時にも話題に上げた艦これアーケードですが
水曜日で東京でのロケテが終了して金曜日からは3日間限定で大阪でもロケテが開催されます。
艦これアーケード 練習航海(最終段階) 大阪編
セガ以外を含めても最近のアーケードゲームでこれほど事前の評判が高いゲームも珍しいので
去年のJAEPOで発表された時の評判の悪さや
当初は2015年夏に予定されていた正規稼働の延期が決まった後に開催された
夏の初期ロケテの評判の悪さがウソみたいですね。
夏のロケテの評判の悪さを受けて冬稼動を目標に全面的にゲーム内容を作り直して
年末に開催されたロケテストでは全くの別ゲームに変化していたので
「これならイケルかも」とゲーセン業界は安堵したみたいです。
それでも当初は2015年夏の稼働を予定して去年のJAEPO後の2015円3月に発注を締め切った分に関しては
夏に稼働延期が決まった際に結構な数のキャンセルが発生したと聞きますけど
そのキャンセルをキャンセルして「やっぱり買う」と方針を変えたゲーセンはそれ程は多く無かったみたいですね。
先月から開催されている最終ロケテストも開始直後は年末ロケテよりも楽にゲームが出来たみたいですけど
大きく流れが変わったのは先月のJAEPOからでしょうか?
それまでは開店30分前の整理券配布時間(朝9時半)に居れば
少なくとも当日の夜8時か9時にはゲームが出来たみたいですけど
JAEPOの後は平日でも8時前には居ないとアウト週末は6時半には居ないとアウト
最終週の2月28日から3月2日は平日でも6時過ぎでアウト
みたいな徹夜前提の盛り上がりを見せていたようです。
もちろんJAEPOの後に排出されたレアカードに8万円の値段が付いたと言う話を紹介したブログが
多方面で紹介されたと言うのも大きいのかもしれませんけど
キャラクターゲームと言うゲーセンでは意外と盛り上がらないジャンルにも関わらず
普段はゲーセンに来ないブラウザ版の既存ファンが初めてAimeを買ってゲームをするようになったと言うのは
新規ユーザーを呼び込むのが非常に難しいアーケード業界においては大きな期待を集めているようです。
※筐体の入荷時期と引き合いの多さ
現在は2016年春稼働予定になっていますけど
艦これアーケードの稼働日は2016年4月21日(木)と予測されます。
セガのゲームは第3木曜日稼働が基本なので4月稼働で有れば21日が有力視されます。
ただしJAEPOの時に「やっぱり買う」と言う希望を出したゲーセンを多かったみたいで
当初は4筐体1セットでの納品が予定されていたのにも関わらず
初週は2筐体1セットでの納品になる店も有るそうです。
これは多くのチェーンを持つ店舗から追加発注(入れる予定が無かった店舗にも入れたい)されたか
スリキンを入れてしまったので新筐体を買う予算が無い店舗から追加発注が有ったのか
いずれにしても2月の時点で「断り切れないオファーが有った」と言う事なんでしょうね。
なので入荷予定が無かったゲーセンにも入る事で
艦これアーケードの設置店舗数は当初の予定よりも増えると思うので
筐体の出荷数が増えて売上が上がるセガや
追加分が入荷する事になったゲーセンのプレイヤーからは喜ばれるんでしょうけど
客が分散する事になるのでキャンセルせずに待っていた店舗からは喜ばれないかも知れないですね。
去年の3月に発注した店舗>去年の夏に発注した店舗>去年の年末に発注した店舗>今年の2月に発注した店舗
みたいに優先順位を付けて入荷日を2日でも3日でも差を付けたり
初回入荷数を4筐体保証と2筐体保証で差を付けたりすると次に繋がりそうなんですけど
追加で要求してきた店舗の方がネットワークが広かったり貸しが有ったりしそうなので
全国一律になりそうですね。
※実際に艦これアーケードは利益を上げられる筐体なのか?
アーケード的には久々のヒットになりそうですけど旬が過ぎるのが早いキャラクターゲームなので
4筐体フルセットで税込み444万960円を純利で回収する為には
元のコンテンツの寿命が後2年ぐらい持ってくれないとダメでしょうけどね。
普通にカードを引かずにゲームをして終了だと
100円で10分から15分ぐらいで終わります。
この場合は100円から35円(+消費税)がセガ税として徴収されるとすれば店の純利は62.2円になります。
(ちなみにWCCFで1000円10クレだと1ゲーム100円のインカムに対して
セガ税7円+カード50円(+消費税)なので1クレ7分~9分辺り38.4円が純利になるはず)
これだと30分(100円追加投入で2ゲーム)遊ぶと124.4円1日の稼働率が50%(7時間)の場合は
1筐体あたり1741円なので4筐体で6966円になるから
1日7000円として1年だと255万5千円2年で511万円で筐体代を無事回収できます。
もちろん稼働率50%なんて稼働して半年以上経過しても
夕方からは常に満サテ状態なので不可能に近いとは思いますけどね。
もちろん艦これアーケードはトレーディングカードゲームですから
カード代でも店は利益を上げる事が出来ます。
特にオンデマンド印刷の店側の最大の利点はカードの在庫を抱えるリスクが無いと言う店に有りますから
在庫切れを起こさないように十分な在庫を抱えてたとしても
バージョンアップした後でも使用する事が可能なのは便利です。
艦これアーケードのカードは1カートンで600枚入っています。
50枚で1セットなので他のゲームで言う12箱で1カートンと言う事になりますね。
この1カートンには600枚の無地のカードと600枚分のカラーリボンがセットになっています。
これが18000円するのでノーマルの艦娘カードは1枚あたり32.4円(税込)と言う事になりますね。
カードの印刷(排出)には1ゲーム終了時のドロップと建造の2つパターンが有りますが
いずれにしても100円を投入する必要が有るので
100円のうち32.4円がカード代、更にセガ税が取られると37.8円かかるので店には29.8円しか落ちません。
これを通常プレイで考えると
最初に300円投入で900GP購入
消費GP250~280の海域を3ゲームプレイ
3ゲームごとに艦娘カードを印刷「はい」300円投入で3枚排出
建造で艦娘カードを1枚印刷100円投入
追加GP購入が出来ない場合はこれでゲームオーバー
プレイ時間は30分ぐらいだと思いますけど
GP購入300円からセガ税を引いて1866円
カード代からセガ税を引いて4枚排出で119.2円
合わせて305.8円になります。1時間当たり611.6円なので4筐体で2446.4円
稼働率50%で17124.8円30日で51万3174円11ヶ月で回収可能。
これなら儲かるけど他にも色々取られそうな机上の空論なので詳しい人が居たら教えてください。
ちなみにホロ(レアカード)は1回ノーマルを印刷した上から再度ホロ加工をするので
印刷時間がノーマルカードよりも少し長い上に
ホロインクが200枚分で4400円(税込4752円)するので1枚辺り23.76円
ホロカードが印刷された場合の店の純利は29.8円-23.7円で6.1円
つまり設置店舗はホロが出るとカード印刷で100円のインカムが有っても純利は6円しかない。
こう考えると店的にはホロが出ない事を祈るのかもしれないけど
カード印刷を頻繁にやって貰わないと利益率が落ちるので
普通にゲームをするよりも建造を沢山してくれるプレイヤーの方をありがたがるのかもしれない。
と言ってもカード資産が潤ってくるとレア印刷率が高い追撃戦ぐらいしか
100円投入で印刷する人は居なくなるんじゃないかと思うので
頻繁にイベントを開催してイベント期間限定印刷カードを投下する事で
ドロップを狙って海域ループをしつつ建造もすると言うセガの運営方針が必要になりそうですね。
オンデマンド印刷なのでカードのデザインは頻繁に変えられると思いますけど
ゲームのモーションキャプチャーが変わるかは不明。
年に2回ぐらいアップデートしてキャラデザイン変更したり仕様を変更したりするぐらいはするんでしょうか?
※欲しいカードを引く為に必要な行為は欲しいカードを使う事と言う矛盾
JAEPOの三国志大戦の開発記者会見でも話題しましたけど
使っているカードとオンデマンド印刷されるカードの関連性と言うのは
艦これアーケードのロケテストでも見られたと思います。
ホロ(レア)でもないノーマルの戦艦や空母に2万円近い値段が付いていたのは
・使っていると印刷されやすくなる
・使わないと突破が難しい海域が有る
・使わないと突破が難しい海域をクリアしないとドロップしやすい海域に辿り着けない
と言う様々な需要が重なったせいだと思いますけど
1-1や1-2なら駆逐艦や軽巡だけでも余裕ですけど
1-3辺りで重巡が欲しくなり1-4だと早くも戦艦や空母が欲しくなります。
もちろん重巡4軽空母1軽巡1ぐらいでも操作や練度でなんとかなると言う人も居るでしょうけど
手っ取り早いのは戦艦4+空母2の覇王デッキで進む事なんですよね。
この編成なら2-3まで行けますし2-3まで行けば戦艦や空母をドロップで引けるようになります。
建造でも入手は可能ですけど確率を考えると使いながら2-3ループした方が圧倒的に早いと思うので
大阪ロケテのように短期間だと物理的に2-3まで進められないので意味は無いですけど
稼働したらなるべく早く戦艦と空母を1隻ずつでも良いので入手したい所です。
そう言う問題が有るので公式としては年末や2月のロケテストで排出されたカードを
製品版で使用できるようにするのか悩んでいるのでしょうね。
個人的にはロケテストで排出されたカードなので使えても使えなくてもどちらでも良いと思いますけど
本稼働初期段階でプレイヤーのカード資産の差が著しく存在するのは望ましくないと言う事であれば
「ロケテストで排出されたカードは本稼働から1ヶ月間は使用できません。」
で良い気もします。
他のセガのカードゲームと違って艦これアーケードのカードはICチップが内蔵されているので
印刷された状況(日時や店舗)を特定する事が可能なはずです。
どのカードがロケテストで排出されたかをプレイヤー側が理解していれば問題ないですし
時間が経過すれば使用できるようになるのであれば
ユーザーからの反発も使用不可になるよりはと言う事で少なくなる気がします。
※自分の家に艦これアーケードを置く事は可能なのか?
筐体1つが998.000円でルーターが128.000円と言うamnetの情報を見た人からは
100万なら家に置きたいから買いたいと言う人も居たそうですけど
4筐体セットでしか販売しなかったので初期投資は450万円が必要な上に
ゲーセン以外が新規で筐体をセガから直接買う事は不可能に近いです。
例外としては既にALL.NETの筐体を置いているボーリング場ぐらいでしょうけど
そう言う施設ならば久々にヒットの予感のするゲームなので既に購入していそうですね。
更に例外としては石油王なら売ってもらえるかも知れません。
嘘のような本当の話ですけどWCCFではアラブの王族が興味を持った時に
渋谷や秋葉原の店舗で実際にプレイして貰ったと言う話が有ります(筐体を購入したかは不明)。
なので個人で購入するのが不可能であれば手段は2つ
1)会社を設立する
2)会社に買ってもらう
の2択ですね。
1)会社を設立する
前者は新規でゲームセンターを運営する会社を設立して
セガに筐体を売ってもらう交渉をすると言う形式になりますが
引く手数多のドル箱筐体を全くコネの無い新参会社に単品で売ってくれるとは思えないので
担当した営業さんが売りたがっている不良債権もバーターで買ってあげる必要が有るかも知れません。
なので実際にゲーセンを経営している「フリ」が必要なので
初期投資は艦これアーケード代450万+バーターで買う筐体代(1500万ぐらい)+敷金礼金改装費
これに毎月の家賃+光熱費+人件費がかかりますからランニングコストを月50万に抑えても
2年契約で1200万円だから初期投資と合わせて3500万円ぐらい使えるのであれば
4筐体のうち1筐体を事務所に設置して延々とプレイできるかもしれません。
艦これアーケード1台の為に3500万円使えますか?
ちなみにWCCFでは中古筐体を購入してWCCFカフェを作った実例が有ります。
毎月の家賃と人件費を考えると完全に赤字ですけどオーナーが趣味でやっているので
初期投資の100万円ぐらいと月50万ぐらいの赤字は想定の範囲内で
「WCCFを持っている」と言う事実がプライスレスだそうです。
つまり1年ぐらいして艦これアーケードの筐体が中古市場に出回るようになれば初期コストは格段に下がるので
1筐体だけ購入すればルーター込みで200万程度で買える可能性も有りますね。
新品より高くなるのはボーダーブレイクや初音ミク以来になりそうです。
もちろんALL.NETを認証して貰わないとAimeを使ってゲームが出来ないしカードも印刷できないし
カードやインクが切れた時に発注も出来ません。
なので中古筐体を購入できたとしてもセガに運営の許可を取るために自分でセガと交渉する事になるので
リアル鎮守府を経営するのに近い形態になりそうです。
テナントの一室に艦これアーケードだけが並ぶ光景はシュールかも知れませんけど
そもそも艦これアーケードを置いて商売をすると言う事は
ゲーセンとして風営法の管理下に入るので色々と面倒な事は多いかもしれませんね。
夜中は営業できませんけどそもそもAimeを使うゲームは
深夜2時半から朝6時半ぐらいの間はオフラインになります。
つまり自分のデータを使ってゲームをする事もカードを印刷する事も出来ません。
ゲストモードはプレイできるかもしれませんけど
レベリングもカード掘りも出来ないのにする人が居るとは思えませんね。
2)会社に買ってもらう
自分の行動範囲のゲームセンターやアミューズメント施設に
艦これアーケードが入荷するならその店に遊びに行けば良いと思いますけど
家でやりたいと言う事であれば逆に「これだけ前評判の高いゲームを入荷しない店舗」を探す事になります。
会社に買ってもらうとは見ず知らずのゲーセンに無償で出資しようと言う事ですね(この時点で無理ゲー)。
チェーン店は除外しましょう、何をするにも本部の許可が必要です。
理想は個人経営の店舗で新規筐体の購入を何年もしていなくて
今回も450万円も一括で払えないから導入を見送ったみたいな店が良いですね。
こう言う店に「自分が450万出すから艦これアーケードを導入してくれ」と交渉してみましょう。
いきなりやってきた人にそんな事を言われても普通のゲーセンなら相手にされません。
そもそも人との交流を避けたいから家でアーケードゲームを遊びたいと言う人が多いと思うので
そう言う話に詳しそうな知り合いを頼りましょう。
話の内容は相手にはリスクゼロなのでもしかしたら交渉に乗ってくれるかもしれません。
先ずゲーセンに初期投資450万弱は全額支払うと伝えセガから筐体を買ってもらいます。
4筐体の中で1筐体だけ貴方専用にして貰います。
そのゲーセンの上の部屋に引っ越します。
ゲーセンからLANケーブルを延長して部屋まで引きます。
これで自分の部屋で艦これアーケードが遊べるようになります。
自分の筐体も通常プレイにして使った分のお金は店に渡します。
3筐体分の売り上げも全部渡せば店は初期投資ゼロで丸儲けです。
貴方は450万円+プレイ代金で好きなだけ艦これアーケードを楽しむことが出来ます。
今なら2016年9月に出荷する分の2次出荷分の受付もやっていますし
人気の有る筐体はプレミア筐体として出荷制限をかけてきたセガにしては珍しく
「売れるなら売れるだけ売る」と言う姿勢ですからチャンスは有ると思います。
更に今だけのビッグチャンス
「450万円はキツイ、せめて250万円ぐらいなら。。。」と言う貴方には
初期投資225万円(50%オフ)のプランも実は有ります。
筐体価格は4筐体セットでも半額程度ですけどセガ税が通常よりもお高くなっております。
もちろんセガ税は設置しているお店が払う訳ですから
売上を手にしない貴方にはメリットしか有りません。
450万円のプランと違い2年契約と言う縛りは有りますが
2年以内に置いた店が無くなるか貴方が艦これアーケードに飽きるかしなければ大丈夫です。
今月の最終締め切りまでに発注すれば
もしかしたら来月末には家で艦これアーケードが遊べるかもしれません。
逆に今すぐ発注しないと中古筐体が市場に出回るであろう来年の3月まで入手は不可能です。
さぁ今すぐ全国の艦これアーケードを入荷しない予定のゲーセンと交渉しましょう。
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